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iPS細胞活用して 難しいがん性腹膜炎や、膵臓がんの治療技術開発 [移植 再生 IPS細胞]

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iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った免疫細胞を、がんが腹腔[ふくくう]に広がって治療が難しいがん性腹膜炎や、膵臓[すいぞう]がんの治療に活用する技術を開発したそうです。 2~3年以内に臨床試験に向けた審査を学内の倫理委員会に申請する方針とのこと。

開発者
熊本大大学院生命科学研究部の 千住覚准教授(51)=免疫識別学=らの研究グループ
研究成果は、米オンライン科学誌プロスワンに掲載されたとのこと。

がん性腹膜炎と膵臓がんの現状
がん性腹膜炎は、胃の外側まで進行した胃がんが、腹腔内にがん細胞をばらまくことなどによって起きる。
確認された場合、胃がんの切除手術は断念せざるを得ず、抗がん剤などで治療しても平均生存期間は約1年間。

膵臓がん
膵臓は胃の裏側にあり、がんの発見が難しく、見つかった場合は既に進行しているケースも多い。
 

千住准教授らの2011年までの研究
千住准教授は2011年までに、iPS細胞からマクロファージという免疫細胞を大量に作る技術を確立
免疫細胞が細菌など特定の対象を攻撃する仕組みを、がん治療に応用する研究を進めてきたといいます。

マウスでの実験方法と結果
研究グループは、免疫機能をなくしたマウスの腹腔内に、ヒトの胃がんや膵臓がんの細胞を移植。
作製した免疫細胞を腹腔に注射すると、免疫細胞ががん組織の内部に入り込んだ。

この細胞の遺伝子を操作して抗がん作用があるインターフェロンを生産する機能を持たせたところ、
がんの領域が小さくなり、細胞の増殖を抑える効果を確認できた。

特に、膵臓がんの細胞を移植したマウスの中には、がんがほぼ消滅する個体も出るなど効果が大きかった。

◇一方、治療しなかったマウスは、約2週間で腹腔全体にがんが広がった。

今後の見通し

・治療が実用化されれば、がん性腹膜炎が確認されても、胃がんを切除できる可能性が出る。
・「がん患者には待ったなしの人が多い。治療に役立つ研究を急ぎたい」と千住准教授はいう。

・「ヒトのがん組織に対する効果を確かめられれば、手術や抗がん剤との併用で、治療の新たな戦略となる」と
今後、共同して臨床研究を進める熊本大の馬場秀夫教授(55)=消化器外科=は話した。

☆次々とiPS細胞が活用されていくようですね。がんの人は本当に時間との競争ですから、一日も早く研究が
進むことをお祈りします。

(ソース:くまにちコム 熊本のニュース 2013年7月15日)
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