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エボラ出血熱の免疫反応が働かない仕組み解明!米ワシントン大など [感染症]

西アフリカでエボラ出血熱の死者が1000人を超えるなど、恐怖が広がって おり、決定的な治療法もない現在、新治療薬が期待できる研究結果が発表されました。

◆研究結果

ウィルスは細胞に侵入すると、通常、
細胞質内にあって免疫反応を起こさせるたんぱく質「STAT1」が
運搬役のたんぱく質「KPNA」と結合して細胞核内に運ばれ
免疫反応を行う遺伝子群(DNA)が働き出してウイルスをやっつけるのです。

し、エボラウイルスのたんぱく質「VP24」がSTAT1より先にKPNAに結合する ことが分かったのです

そのため、STAT1が細胞核内に入れず、免疫遺伝子群が働かないため
ウイルスが増殖してしまうということです。

VP24とKPNAの結合を邪魔する化合物ができれば、新治療薬になる期待が持てますね。 


◆発見者

米ワシントン大(ミズーリ州)などの研究チーム。
2014年8月13日付の米科学誌セル・ホスト・アンド・マイクローブに発表。

◆エボラ出血熱とは 

エボラウイルスの感染で起きる急性熱性疾患。
1976年に中央アフリカのザイール(現コンゴ)のエボラ川流域で最初に感染者が見つかった。
感染した人や動物の血液、体液との接触でうつり、発熱、頭痛、吐き気や筋肉痛を伴う。
悪化すると吐血、内臓からの出血に見舞われ死に至る。
致死率は5~9割。潜伏期は2~21日。
現時点で承認された予防ワクチンや治療法はない。
(ジュネーブ時事)(2014/08/08-14:14)


◆感想

免疫反応を発動させるタンパク質「STAT1」の存在、すっかり忘れていましたが
それほど繊細な人間の身体の仕組をすり抜けるエボラ出血熱の恐ろしさを
改めて感じました。

残念ながら今回は日本の発見ではありませんが、少しでもエボラ出血熱の治療研究
が進んで良かったです。

日本の富士フイルムのインフルエンザ薬がエボラ出血熱に効果がありそうだということですが
本当に効果があるといいですね。

富士フィルムの株価が上がったそうですが、そんなことで株価が上がるっていうのも
どうなんでしょうね。


(ソース:免疫妨げる主な仕組み解明=エボラ出血熱、新治療薬期待―米ワシントン大など
時事通信2014年 8月14日(木)1時2分配信 )

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