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インスリン受容体の働きを妨げる酵素発見!糖尿病治療薬開発に光 [糖尿病]

◆発見されたこと

人や動物の細胞膜にあって、インスリンと結合して血糖値を下げる働きをする
「インスリン受容体」の働きを妨げる酵素がR3RPTPであることが
突き止められました。

インスリン受容体の働きを妨げる物質があることは予想されていましたが、
正体がわかったのは初めてで、この研究成果は

日本生化学学会の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオケミストリー」
2015年6月11日付オンライン版に掲載されました。



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◆発見者

自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の、
野田昌晴教授らの研究グループ


◆実験

ヒトやサルの細胞を使った実験で酵素R3RPTPがインスリン受容体
の構成物質である特定のチロシンと結びつき、「脱リン酸化」作用によって
受容体の働きを妨げていることがわかったそうです。

また酵素R3RPTPをつくる遺伝子を無くしたマウスにブドウ糖を
注射すると、血糖値の低下速度が一般のマウスより約30%も速いとのこと。

これで酵素R3RPTPがインスリン受容体の働きを妨げていることが
明らかになったのですね。

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◆期待されること
酵素R3RPTPの作用を抑えれば、少ないインスリンでも高血糖を改善できる
ことになるので、糖尿病の治療薬として開発が期待されます。

糖尿病患者は増加するばかりで、国民病とも言われています。
闘病病の良い治療薬ができれば、あらゆる重病を減らせることになるでしょう。

野田昌晴教授らの研究グループは具体化に向けて検討を始めているそうですから
大いに期待できますね。


◆言葉の説明
インスリン:膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きがある
酵素:生体内で特定の化学変化を助ける微量のタンパク質
チロシン:アミノ酸の一種、非必須アミノ酸。チーズから発見された
脱リン酸化:化合物からリン酸を分離すること

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