エボラ未承認薬の条件付き使用容認とは?薬の種類と効果について [感染症]
世界保健機関(WHO)の発表によると、2014年8月11日、
ギニア、シエラレオネ、ナイジェリア、リベリアの4か国の感染者は1848人、
死者は9日までに1013人に達したといいます。
エボラ出血熱の治療法は確立しておらず、対症療法のみで
ただ死ぬのを待っているような状態のようです。
この緊急性を考慮してWHOは条件付きで未承認のエボラ出血熱の治療薬の使用を
許可することを決定しました。
未承認薬は効果や安全性が確認されていない治療法ですが、何もしないで死ぬより
はその薬を試してみたいと思うのは本人も家族も同じ気持ちだと思われます。
そしてなによりもその使用結果が後の人のためになるというメリットが残ります。
私がその立場だとしたら、自分が使用した結果が悪くても、自分の身体で治験が
できたことで満足して死ねる気がします。
◆対症療法とは
1.脱水に対する点滴。
2.鎮痛剤及びビタミン剤の投与。
3.血管内で血液が固まる凝固症候群(DIC)に対する抗凝固薬等の投与。
◆WHOの未承認薬使用の条件とは
1.「患者の同意」
2.「透明性の確保」
3. 治療を通して得られるデータの共有
◆未承認薬の種類は
現在わかっている薬は
1.米国のマップ・バイオファーマシューティカル社が開発中の 「ZMapp(ズィーマップ)」
タバコの葉の中で作られる3種類のヒト化モノクローナル抗体を混合した抗エボラウイルス薬です。
2014年現在、サルに対する非臨床試験しか実施されていない未承認薬ですが、
2014年8月4日に2人のエボラ出血熱患者に投与され、実験的な治療が行われた結果、
2人とも症状が改善されるポジティブな結果を示したそうです。(ウィキペディア)
感染から7~10日後でも劇的な効果があったとドクトルアウンの気になる健康情報にも
でていました。
しかし、リベリアで感染後、スペインに帰国してZMapp投与の治療を受けていた司祭男性(75)は、12日(2014年8月12日)死亡したそうです。
念ですが、3人のうち2人に効果があったということは、今後期待できますね。
2.カナダで開発されているエボラ出血熱のワクチン。
臨床試験が済んでいない段階のワクチンで、予防効果や1人当たりに必要なワクチン量は
まだ不透明。
カナダはワクチンを約1500回分保有。
今後のワクチン研究などに備え、一部は残す必要があり、
800~千回分の範囲での提供を検討しているそうです。
3.カナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社の新薬「TKMエボラ」。
上記のワクチンとは別にカナダで開発されている薬で、
エボラ出血熱ウイルスの遺伝物質を標的とする治療薬候補です。
4.日本の富士フイルムホールディングスのインフルエンザ治療薬「ファビピラブル」
ファビピラビルは、日本では2014年3月24日にインフルエンザ治療薬として承認されており、
米国でも現在、インフルエンザ治療薬として申請中の薬です。
インフルエンザとエボラ出血熱のウイルスは、似たような型(RNAウイルス)なので、
エボラ出血熱の治療に使える可能性があることがわかっていたそうです。
この薬の特徴は「ウイルスの細胞内での遺伝子複製を阻害することでウイルスの増殖を防ぐ」
というもの。
2014年8月、米政府機関が「ファビピラブル」を、エボラ出血熱の治療に使えるかどうか検討に
入ったとのこと。
インフルエンザ薬として承認製造されている薬なので、効果が確認されればすぐに
量産体制に入れますね。
5.日本のエボラ出血熱のワクチン
日本ではワクチンの研究も行われているようです。
2009年、東京大学の河岡義祐教授のグループが、
遺伝子操作で無毒化したエボラウイルスをワクチンとしてマウスなどに
接種したところ、効果があったそうです。
まだ人間に使えるようにはなっていないようですが。
★治療法がないとはいえ、かなりの研究が進んでいることがわかりほっとしました。
今回の未承認薬の使用によってかなりの進歩が期待されます。
ギニア、シエラレオネ、ナイジェリア、リベリアの4か国の感染者は1848人、
死者は9日までに1013人に達したといいます。
エボラ出血熱の治療法は確立しておらず、対症療法のみで
ただ死ぬのを待っているような状態のようです。
この緊急性を考慮してWHOは条件付きで未承認のエボラ出血熱の治療薬の使用を
許可することを決定しました。
未承認薬は効果や安全性が確認されていない治療法ですが、何もしないで死ぬより
はその薬を試してみたいと思うのは本人も家族も同じ気持ちだと思われます。
そしてなによりもその使用結果が後の人のためになるというメリットが残ります。
私がその立場だとしたら、自分が使用した結果が悪くても、自分の身体で治験が
できたことで満足して死ねる気がします。
◆対症療法とは
1.脱水に対する点滴。
2.鎮痛剤及びビタミン剤の投与。
3.血管内で血液が固まる凝固症候群(DIC)に対する抗凝固薬等の投与。
◆WHOの未承認薬使用の条件とは
1.「患者の同意」
2.「透明性の確保」
3. 治療を通して得られるデータの共有
◆未承認薬の種類は
現在わかっている薬は
1.米国のマップ・バイオファーマシューティカル社が開発中の 「ZMapp(ズィーマップ)」
タバコの葉の中で作られる3種類のヒト化モノクローナル抗体を混合した抗エボラウイルス薬です。
2014年現在、サルに対する非臨床試験しか実施されていない未承認薬ですが、
2014年8月4日に2人のエボラ出血熱患者に投与され、実験的な治療が行われた結果、
2人とも症状が改善されるポジティブな結果を示したそうです。(ウィキペディア)
感染から7~10日後でも劇的な効果があったとドクトルアウンの気になる健康情報にも
でていました。
しかし、リベリアで感染後、スペインに帰国してZMapp投与の治療を受けていた司祭男性(75)は、12日(2014年8月12日)死亡したそうです。
念ですが、3人のうち2人に効果があったということは、今後期待できますね。
2.カナダで開発されているエボラ出血熱のワクチン。
臨床試験が済んでいない段階のワクチンで、予防効果や1人当たりに必要なワクチン量は
まだ不透明。
カナダはワクチンを約1500回分保有。
今後のワクチン研究などに備え、一部は残す必要があり、
800~千回分の範囲での提供を検討しているそうです。
3.カナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ社の新薬「TKMエボラ」。
上記のワクチンとは別にカナダで開発されている薬で、
エボラ出血熱ウイルスの遺伝物質を標的とする治療薬候補です。
4.日本の富士フイルムホールディングスのインフルエンザ治療薬「ファビピラブル」
ファビピラビルは、日本では2014年3月24日にインフルエンザ治療薬として承認されており、
米国でも現在、インフルエンザ治療薬として申請中の薬です。
インフルエンザとエボラ出血熱のウイルスは、似たような型(RNAウイルス)なので、
エボラ出血熱の治療に使える可能性があることがわかっていたそうです。
この薬の特徴は「ウイルスの細胞内での遺伝子複製を阻害することでウイルスの増殖を防ぐ」
というもの。
2014年8月、米政府機関が「ファビピラブル」を、エボラ出血熱の治療に使えるかどうか検討に
入ったとのこと。
インフルエンザ薬として承認製造されている薬なので、効果が確認されればすぐに
量産体制に入れますね。
5.日本のエボラ出血熱のワクチン
日本ではワクチンの研究も行われているようです。
2009年、東京大学の河岡義祐教授のグループが、
遺伝子操作で無毒化したエボラウイルスをワクチンとしてマウスなどに
接種したところ、効果があったそうです。
まだ人間に使えるようにはなっていないようですが。
★治療法がないとはいえ、かなりの研究が進んでいることがわかりほっとしました。
今回の未承認薬の使用によってかなりの進歩が期待されます。
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