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PTSDが悪化する原因特定  [心や神経の病]

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強い恐怖を体験した後に発症するPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状は、特定のホルモンが脳内で過剰分泌されることにより悪化する可能性があることが、マウスの実験で突き止められました。

研究者
米ルイジアナ州立大を中心とするグループ。そのグループの一員で、名城大薬学部の間宮隆吉助教(薬品作用学)が2013年4月15日に発表。研究結果は米科学アカデミー紀要に掲載されます。

実験

1.仮説を立てた。
「パニック障害に関連があるとされているホルモン(コレシストキニン)
がPTSDを悪化させる要因」との仮説。

2.2種類のマウスを用意。
遺伝子操作でこのホルモンが脳内に過剰分泌される特殊なマウスと正常なマウスを用意。

3.マウスにトラウマを与える。
両方のマウスに、人間の幼少期に相当する生後25日に強い電気ショック(トラウマ)、
青年期に相当する生後2カ月にやや弱い電気ショック(トラウマを呼び起こすストレス)を与えた。

4.その後、2度目のショックを与えた時のケージに再びマウスを入れた。
特殊なマウスは正常なマウスに比べて長時間、「凍り付いて動かない」というPTSDに似た症状をみせた。

5.不安障害に関連があるとみられている他の4種類のホルモンを過剰に分泌するマウスで同じ実験をした。
正常マウスとの違いは確認できなかった。

◆結論

コレシストキニンの影響で幼少期のトラウマが成人後のストレスで呼び起こされることが
分かった。このことはPTSD発症の仕組みの解明や治療の確立につながる」と間宮助教は話している。


他者の評価
「PTSDにホルモンが関係しているのだとすれば、新しい発見だ。
PTSDについてはいろんな再現実験の手法があり、その中でもホルモンの効果が確認できれば治療などにインパクトのある成果になる。」と富山大学大学院の井ノ口馨教授(脳科学)の話。

井ノ口馨教授(脳科学)の著書⇓⇓
 
  

☆確かにホルモンが関係しているならば、そのホルモンを抑える治療をすれば良いので、治療方法が増えますね。
また、パニック障害に関連のあるホルモンはPTSDに影響するのに、不安障害のホルモンとは関連がないと
いうのも興味深いです。PTSDと不安障害に関連性は無いのでしょうか

震災のPTSD、犯罪被害のPTSD、いじめのPTSDといまや、PTSDは大きな社会問題になっていますから
今後の研究が期待されますね。

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(出典:Yahooニュース <PTSD>悪化の原因特定 名城大助教ら 毎日新聞 4月15日(月)22時33分配信)


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