歯周病ケアでアルツハイマー病予防 世界が注目 [脳の病気]
[医療ニュース] ブログ村キーワードアルツハイマー病の進行を食い止めたり、その予防に“歯周病治療と予防”が大きな役割を果たす可能性があることがわかったそうです。
◆研究者
名古屋市立大学大学院の道川誠教授、愛知学院大学歯学部野口俊英教授らの研究グループ。
この研究は2013年5月31日から開催された日本歯周病学会で発表され、アルツハイマー病と歯周病の関連性が実験で証明されたのは、世界初のことで、世界中から注目を集めている。
この研究結果は、7月(2013年)にアメリカで開催される「アルツハイマー病国際会議」でも発表される予定。
◆実験方法と結果
・人工的にアルツハイマー病に罹患させたマウスを2グループ用意し、その一方だけ歯周病に感染させた。
・そのマウスを解析した結果、明らかに歯周病を発症したマウスのほうが認知機能障害が増悪していたことがわかった。
・さらに実験開始から約4ヶ月後、マウスの脳を調べると、記憶をつかさどる脳の海馬にアルツハイマー病の原因となるアミロイドベータタンパク質が沈着していた。
歯周病菌に感染したマウスのほうが、その沈着面積で約3.1倍、量で約1.5倍にも増加していた。
◆今後の見通し
「アルツハイマー病は、いまだ根本的な治療法や有効な予防法がない病気です。今回の研究成果は、歯周病の予防や治療によって、アルツハイマー病の発症を予防できる可能性を示しているといえるかもしれないのです」と道川教授。
◆認知症予備軍に効果
・ 予備軍 と呼ばれる軽度認知症者に対して、とくに歯周病ケアが大きな効果を発揮するのではないかと 道川教授。
・ 予備軍 というのは、生活も自分ででき、正常だが、認知機能を評価するテストでは軽い物忘れのみが見つかる状態。
・予備軍の50%は5年後、アルツハイマー病に移行するとされてる。
・そのため、こういった人たちの歯周病を治すことはとくに大事である。
◆歯周病とは
・歯周病とは、歯茎にできる慢性炎症性の疾患。
・表面的には、歯茎の腫れ、出血、口臭という症状が出る。
・進行すれば、最終的には骨が溶け、歯が脱落してしまう。
・成人以降、とくに40歳を過ぎると非常に患者数が増加する。
・歯茎が赤く腫れるといった軽度の歯周病も含めると、日本国民の7割、約8千万人がかかっているといわれている。
◆歯周病の予防法
いちばん簡単な予防法は歯磨き。きちんと磨けているか、定期的に歯科医に見てもらうのがいい。
まずはそこから、と野口教授。
☆最近歯周病が色々な悪さをすることが分かってきたようですが、アルツハイマー病まで引き起こすとはびっくりです。
よく歯を磨くことにしましょう。歯茎のケアもですね。
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