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てんかんマウスで自閉症に似た障害発見 [心や神経の病]

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てんかんの原因遺伝子変異を導入したモデルマウスを使用して、自閉症に似た社会性の低下や、記憶学習障害を発見したと

理化学研究所(埼玉県和光市)が発表しました。

てんかんとは

・てんかんは、脳神経細胞の過剰興奮によって引き起こされる発作が特徴。
・日本全人口の1%以上が発症する精神疾患。
・そのうちの15%から35%という高い割合で自閉症やアスペルガー症候群などを発症する。
 
 
  
 

実験方法
・乳児難治てんかんの一つで、自閉症に似た症状や知的障害を伴う「乳児重症ミオクロニーてんかん」に着目。
・この患者の約80%から電位依存性ナトリウムチャネルの遺伝子(SCN1A)の変異が発見されているため、この変異を導入した
マウスを作成した。

実験結果

このマウスの行動を詳細に解析した結果

・他のマウスに興味を示さない。
・自閉症に似た情動行動。
・多動性。
・穴に隠した隠れ箱の位置を記憶しにくいこと。

など、自閉症に似た社会性の低下や、記憶学習の障害を示すことが判明した。

結論

上記の実験結果により、研究グループは「てんかんと自閉症の双方には、共通の分子細胞基盤の存在が予想されると指摘。
今後、モデルマウスの分子機構を調査することで、自閉症や記憶障害の発症メカニズムの解明、有効な治療法の開発に役立つと
期待できる」と言っています。
(ソース:医療介護CBニュース 2012年10月1日)

☆以前、小中高の修学旅行等のツアーナースをしていたとき、必ず一校に数人、自閉症やアスペルガ-症候群の生徒がいて、みなてんかん発作の既往がありました。
ので、関連があるのは予想されましたが、分子細胞レベルで共通の基盤があるらしいとはびっくりしました。はやく有効な治療法が開発されるといいですね。

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