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男性不妊治療に光明 精子の前段階細胞で顕微授精で 出産成功 [妊娠出産 不妊]

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男性の100人に1人といわれる無精子症のうち、3割近くの患者に存在する精子の前段階の細胞「円形精子細胞」で国内初の出産に成功したそうです。


この出産に成功したのは、北九州市八幡西区のセントマザー産婦人科医院で、2013年5月12日に札幌市で開かれる日本産科婦人科学会学術講演会で発表するとのこと。

治療方法

田中温(あつし)院長(63)によると、今回行われたのは精巣の組織の中から円形精子細胞を採取し、ガラス管で卵細胞に注入する顕微授精を行い、受精した卵子を母親の子宮に着床させ、昨年(2012年)6月に日本初となる女児が誕生しました。

2013年5月10日までに延べ856回の治療を行い、80人(男児45人、女児35人)の出産に成功。
このうち3人には心疾患などの先天性疾患がみられたが、いずれも治療可能で、現時点で目立った異常はみられないといいます。

世界の状況
円形精子細胞による出産は、1996年にフランスで世界初の成功例が報告されたが、成功率の低さから海外では2000年以降はほとんど行われていなかったのです。

成功した理由
・田中院長は、電気刺激を与えて卵子を活性化することで成功率を高めた。
・採取の際に他の細胞と見分けが難しい円形精子細胞についても、細胞の特徴的な動きなどから選別する方法を確立した。

◆今までの男性不妊治療
・無精子症の約2割は精子を運ぶ管が詰まるタイプで人工授精などの方法がある。
・ほかの8割については、まったく精子が形成されないか、精子が途中までしか形成されない円形精子細胞が該当。この場合、子供を持つには第三者の精子を使った非配偶者間人工授精(AID)しかなかった。

今回の治療法はAIDか子供をあきらめるかの選択しかなかった夫婦にとって光明になる。

◆問題点
精子に育たない細胞には何らかの異常があり、その細胞を生殖に使うことで遺伝子異常が次代に伝わるのではないかとの指摘もあるのですが、「現状では、生まれた子供に遺伝子異常とみられる症状は出ていない」と田中院長は話しています。

円形精子細胞とは【用語解説】

精子のもとになる細胞が精子に変化する途中の細胞。精巣の中にあり、前期精子細胞とも呼ばれ、染色体の数は成熟した精子と同じ。受精能力は通常の精子と変わらないが、卵子を活性化させる力が弱いため、受精後の卵子が成長する可能性は低いとされる。

☆問題はあるにしても、不妊の原因の3分の1は、男性に原因があるそうですから、今回の成功は不妊に悩む夫婦に希望を与える成功ですね。
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